先日、ブロガーでインスタグラムでもフォロアーが3万人もいらっしゃる阪口ゆうこさんが、
キッチンは対面じゃなくても良かったのではないか?というお話をされているのを聞き、
確かにスペースが狭いのに対面にしていることでのデメリットってあるな・・・とか、
家族でキッチンでの家事をシェアしようとしたら対面では狭い!と気づいた。
家事は主婦の仕事だと何となく決めつけている自分はやっぱり昭和の人なんだな、
あかん、あかん、これからは家事は家族でシェアするのが当たり前!
アドバイスもよく考えねばと感じました。
そこで、もう一度キッチンに関して検討し、リフォームとレイアウトの関係性をまとめてみます。
目次
キッチンに関してのお悩みのデーターを調べてみました。
① 収納が少ない
② 掃除が大変
③ 使いにくい

リフォームを必要としている築年数の物件といえば、ほとんどが築20年以上です。
その時代の収納に対しての考え方が反映されている設計のものが多いなと感じています。
水回りが狭く、収納が少ないという使いにくいお家が多いですよね。
これは、その時代の設計者がほとんど男性で台所に立つこともなかった為、キッチンなんてあればいい、ちょっと大きめの洗面台?くらいの感覚だったのでは?と思っています。
時は流れ、女性が強くなってこんな使いにくい家は嫌だ!とはっきり言えるようになったことで
収納というところがいかに大切かがクローズアップされたのかもしれませんね。
確かに、家の中でもキッチンというところはモノが多くて当たり前な場所であり、
毎日、長時間、激しく動く場所になるので、よくよくヒアリングして設計するべきところだと思います。
建売やマンションでは、なかなかそこまで希望を満たすのは出来ないので
人生のなかでも一番キッチンの役目が大きい時には我慢、我慢で頑張るしかなかった分
リフォームではしっかり計画を立てたいという気持ちが強く伝わってくるところでもあります。
それに対して、今の新築のお家では建売、マンションでも少なからずパントリー的な収納場所が
当たり前にあったり、対面キッチンの背面に大きな収納システムがあったりするので、
工夫すれば全く問題はないようにも思えますが、中にはいまいち・・・!と思う間取りもあったりします。
女性のアドバイザーが自分で使う気持ちになって設計しているお家はその気持ちがとても伝わってきます。
人生経験が活かせる仕事の一つなんでしょうね。
また、見方を変えるとモノの量や持ち方に問題があるということも言えると思います。
食品のストックもキッチンツールもこれでは・・・!というお家も本当に多いのが実情ではないかと思います。
リフォームをきっかけに暮らしそのものを見直すことは、リフォームをする最大のメリットとなります!
私が業界に入った頃の住宅設備の機能、グレードを考えるとその進歩は怖いほどです。
分かりにくい人は、車で考えてみたら何となくわかるのではないかと思います。
どのメーカーも清掃性の良さは追及しまくっているという印象で、ここまで考えているのね!って
感心することばかりです。
例えば、代表的なのはレンジフード(換気扇)ではないかと思いますのでいくつかご紹介しましょう。
☆クリナップ 洗エールレンジフード 分解しなくても簡単に自動で洗ってくれる!画期的です。

☆リクシル 汚れんフード 洗えるに対して汚れん・・・! 意識しあっているのかな?なんて
思ってしまいますね。汚れんフードは10年目以降が買い替えを前提にしているのですが、ここはどのメーカー
でも同じではないかと感じます。何年でも大丈夫ということはありませんからね。
ここは、初期費用と内容の検討で判断する部分です。

☆Panasonic エコナビ Panasonicは、エコナビを搭載して省エネ、自動洗浄機能でお手入れ楽々
流石にパナソニックさん、ちなみに我が家のレンジフードはPanasonic製品ですが、ここまでハイグレードでは
ありません。でも、簡単に分解できるため取り外して自分で洗いたい人には良いと思って購入しました。
今でもあるかな・・・?
その他、キッチンはどうしても汚れる条件が揃っているところ、油はねや食材の残りかすなど色々と問題点を
きちんと検証して各メーカーそれぞれに提案を盛り込まれていますので、ここはしっかり検討したいところではありますが、現状が築10年以上の物件であれば、どのメーカーのシステムキッチンも現状よりはかなり清掃性がよくなるのではないでしょうか?
でも、掃除はやらなければいくら設備が良くなっても問題は解決出来ません。
キッチンは、簡単にリセット出来る仕組みを作ることが大切、短時間で負担なく毎日のお掃除することが綺麗を
キープする秘訣だと思います。それには、モノの持ち方の問題が絡んできます。
この問題については、別に書いてみたいと思っています。
使いにくいキッチンと言われるてもいまいちピンとこないというのが最初の印象です。
実は、この手の表現は解決して差し上げたい側にすると困りものなのです。
他の2つの悩みに対して、とても具体性に欠けますよね。
何がどんな風に使いにくいのか?これは、相談者側で分析する必要があります。
しっかり言語化するというこで解決出来る提案がもらえるかもしれません。
例えば、冷蔵庫の位置がキッチンから遠くて使いにくいと思っているが、スペース的にここしか置き場がないのでは
ないかと思うがいい提案はないでしょうか?
これなら、普段キッチンにあまり立たない若い男性が相手でも伝わりやすいと思います。
他にも例として、対面キッチンの作業スペースが狭いので二人で作業しにくいことから手伝いを頼むことを
ためらってしまう。何か良い解決方法はないものか?というのも具体的で分かりやすいです。
この場合、
・対面キッチンの作業スペースを広げることが物理的に可能か?
・壁から離して回遊出来るプランに変更出来ないか?
どちらもスペースが狭ければお勧めできないので、思い切って
・対面を壁付けのレイアウトに変更するのはどうか?
といったような提案が浮かびます。
キッチンスタイル、レイアウトについてはコチラのサイトを参照おススメ致します。
もちろん本当にプランを進める時には現場を具体的に分析したり、図面に落とし込んで検討する必要が
ありますが、コンサルだけでもこのくらいの返答は差し上げられると思います。
悩みは、具体的であればあるほど色々な解決案を提案出来ます。
これは、住空間のコミュニケーションスキルとして是非身につけて頂きたいことになります。